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| 登録販売者としてのスキル・経験
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登録販売者だからと言って、上手に売れるとは限らない
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8月6日(09年)から新しく採用した登録販売者2人が出勤してきた。
2人とも登録販売者試験に合格したのは今年の2月だけど、それまでの実務経験がかなり長いので、市販の医薬品に関する知識は完璧!
カウンセリングを傍で見ていても、危なかしい感じはなく、私も安心してカウンターに立たせることが出来る。
実は少し前にも2人、登録販売者を採用した事があったけれど、彼女たちは入社して1〜2ヵ月で退職してしまった。
彼女たちは昨年の登録販売者試験に合格。
でも 彼女達の前職は、1人はドラッグストアのレジ、もう1人は調剤薬局の医療事務で、一般用医薬品の販売には全く携わったことのない2人だった。
市販薬に関する知識も、「バファリン」や「パブロン」といった、テレビCMが流れるメジャーな商品なら何の薬か知っている・・という程度。
お客さんから、「小学生の子供が昨日から熱があって下痢もしている・・」、なんて相談されると 青ざめて固まってしまう2人・・・。
「熱」だけなら「小児用バファリン」などの解熱剤を勧めることは何とか出来るけど、一度に二つの症状を訴えられると、パニックになって何も答えられない。
また、「子供に大人用の解熱剤を飲ませても良いか?」、という質問に対して、「ダメです」と答える事は出来ても、「それは何故ですか?」と聞かれたら、答えられない。
ちなみに大人用バファリンはアスピリンという成分が主成分になっているけど、バファリンの箱には「アセチルサリチル酸」と記載されている。
このアセチルサリチル酸はアスピリンの別名である。
要するに、アセチルサリチル酸=アスピリン、医薬品のプロなら知ってて当たり前。
基礎中の基礎だけど、彼女たちはそれを知らなかった。
もう一つ言うと、アスピリンは「ピリン」とついているけど、「ピリン系」の薬ではなく「サリチル酸系」の解熱鎮痛剤である。
15歳未満の小児がアスピリンを服用すると重篤な副作用が現れることがあるため、小児には絶対に服用させてはいけない。
特に、インフルエンザや水痘症などのウィルスに感染している時にこのアスピリンを服用してしまうと、脳症を起こして死に至ることもある。
アスピリン以外の解熱剤も、15歳未満の小児に対しては安全性が確認されていないものがほとんどなので、子供の熱や痛みには必ず、「小児用」を服用させなければならない。
15歳未満の小児にはアセトアミノフェンという解熱鎮痛剤を使用するけど、これも医薬品メーカーによって、小児用バファリンC、ナパ、カロナール、アルピーニ、タイレノール、アンヒバなどなど・・・、中身は同じ成分でも違う名称で呼ばれているため、一般のお客さんは知識が混同している場合もある。
子供の熱で店頭に薬を買いにやってくるお客さんには、私達資格者が専門知識を基に、しっかりと落ち着いて接客する必要があるのである。
彼女たちは資格者になって初めて、医薬品を販売する責任の重さと自分達の未熟さを痛感し、自信を失って、わずか1〜2か月で仕事を辞めてしまった。
実質的な実務経験もなく、医薬品の基礎知識もないままドラッグストアの店頭にプロとして立つのは、生まれたばかりの赤ちゃんを、いきなり一人で立たせようとするようなもの。まだ首もすわらない赤ちゃんが、立てるはずはない。首がすわり、寝がえりをし、ハイハイをし、お座りをし、つかまり立ちをし・・・、そうして時間をかけて、ある日突然、自ら手を離し一人で立てるようになるのである。
登録販売者の誕生にも、そうやってある程度の時間をかける必要がある。今年採用した4人の登録販売者を見て、改めてそう実感した。
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